刊行物のご紹介

報告書Hp用・

『 茨城県指定有形文化財

大場家住宅保存修理工事報告書 (大山守大場家郷士屋敷) 』

 

大場家住宅は、昭和50年1月31日に当時の玉造町指定有形文化財に指定され、平成元年4月6日に茨城県指定有形文化財に指定されました。平成11年度に財団法人文化財建造物保存技術協会に委託し、建物の調査・診断を行ったところ、老朽化が進み崩壊の恐れがあるとの結果となり、保存修理が決定しました。解体修理工事は、平成16年9月より5年計画で行われ、平成20年秋に竣工しました。

本書はその概要をまとめた「保存修理報告書」で、内容は、工事過程と工事の実施に伴う調査に基づく各種資料を取りまとめたものです。この文化財を広く紹介するとともに修理概要を正確に伝える役割も担っております。

 

 

Hp用・ふすま

「襖の中から見える

大場家四百年の歴史」

 

大場家住宅にて平成16年9月より実施された解体修理工事において、主屋解体の際に多くの建具類が取り外されました。その中の襖には下貼りとして文書が残されていることが考えられ、「玉造古文書調査整理を学ぶ会」により襖の下貼り調査が行われました。

この冊子は、「玉造古文書調査整理を学ぶ会」の代表、池上和子氏がまとめられたもので会員の方々が、実際に襖から文書をはがす作業や取り出した文書の調査・目録作成の様子、調査結果による考察などが記されています。層ごとに襖からはがされた文書のうち最古のものは、寛永16年(1639)、最新は、昭和39年(1964)とのこと。タイトルの通りまさに、襖の中から大場家400年の歴史が見られる興味深い報告書です。

 

 

HP用・目録

 

 行方市玉造

  大場家古文書目録 ()() 』

 

公益財団法人 大山守大場家保存協会は、平成24年3月から大場家所蔵の古文書の管理を大場家より継承しました。大場家に保管されてきた古文書は近世初期から近代にかけての地域史料であり、多様かつ広域にわたっております。この史料は、昭和56年より、茨城県立歴史館、茨城地方史研究会、玉造古文書調査を学ぶ会、行方市(旧玉造町)教育委員会など多くの研究調査機関や諸団によって調査・研究・整理がなされました。

平成24年、大場家より古文書類の管理を引き継いだ大場家保存協会では、史料の調査研究・整理も継承し、目録を作成しました。刊行された『行方市玉造大場家古文書目録』は、上、下2冊にわたり、おおよそ一万点の古文書史料が、分類・収録されております。