大山守大場家郷士屋敷は・・・
中世の山城・玉造城を背にする位置に建つ伝統的な茅葺住宅です。
大場家第三代清左衛門正治の時に初代水戸藩主・徳川頼房の領内巡視の際の宿泊所として、また水戸藩南部の藩政事務所として、寛永2年~7年(1625~30)の間に普請しました。
平成16年から20年にかけて5ヵ年計画により大規模な解体修理が行なわれ、幕末期の大山守大場家郷士屋敷に復元されました。
建物は農家造りの居住・役宅部と数奇屋風の格調高い御殿部(御殿・次の間・玄関・式台など藩主の御旅館として使用)があり、長屋門を構えた屋敷となっています。
大場家は代々水戸藩の大山守を務め、20数カ村の藩有林を管理するとともに、各村の庄屋の上に立ち、勧農、税の徴収・訴公・治安等、広域にわたる藩行政にたずさわりました。
大場家郷士屋敷は、霞ヶ浦・行方地域の政治・経済・文化活動の拠点として、その歴史を今に語り続けています。